第1回北陸大学骨を守る会市民フォーラム京滋骨を守る会代表骨粗鬆症患者の質問に答える講師森田陸司先生講演会場50北陸大学骨を守る会京滋骨を守る会「京都骨を守る会」は平成23年(2011年)、全国で最も新しい骨粗鬆症啓発の会として京都市で発足、同年11月、第1回講演会が開催された。参加者は約400名であった。講演会は骨量測定に加え第1部萩野浩鳥取大学医学部教授と井上哲郎骨粗鬆症財団副理事長の講演、第2部は骨折を体験した患者による体験談で構成された。また、講演会終盤には理学療法士による運動の実技指導が行われた。本会のモットーは「主役は一般市民、医療従事者はサポート役」ということである。代表の森田陸司先生(骨粗鬆症財団監事)は以前から田中清京都女子大学教授と共に骨粗鬆症の市民啓発の重要性を訴え、地元京都での立ち上げにこぎつけた。その後滋賀県も加わって、名称を「NPO京滋骨を守る会」とした。医療ボランティア 骨粗鬆症・生活習慣病ネットワーク同会は故森井浩世大阪市立大学名誉教授が、平成9年(1997年)に「骨粗鬆症ネットワーク大阪」というボランティア団体を設立したことに始まる。森井先生は骨粗鬆症の病因、予防、治療を理解する上で歯の健康が重要であると考え、設立当初から歯の健康について取り上げていた。その後現代表の高石歯科医院院長高石佳知先生(兵庫県姫路市)を迎え、同会は代表を務める北陸大学薬学部教授三浦雅一先生(現薬学部長)が平成20年(2008年)、教授として着任した際、薬学部としての特色を発揮できることはないかと思案し、金沢(北陸地区)で骨粗鬆症の啓発活動を目的とし設立された。会は平成22年から年1回3月に実施し、骨量測定、講演を2題とパネルディスカッションで事前に集めた質問に対し回答するという形式を取っている。第3回(平成24年3月)では「小和田アキ子ものまねショー〜骨粗しょう症予防には歌と笑いが最高〜」と題してアトラクションを入れるなど、参加者を飽きさせない工夫がなされた。また、三浦先生は地元・北陸放送のラジオ番組でも骨粗鬆症の啓発活動を活発に行っている。参加者は毎回400名前後。
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