骨粗鬆症財団20年のあゆみ
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51全国骨を守る会連合会の発足歯と骨双方に重点を置いた会に発展していった。その後、骨粗鬆症のみならず、対象を広く生活習慣病に拡大し、名称も「医療ボランティア 骨粗しょう症・生活習慣病ネットワーク」として現在に至る。定例セミナーは平成24年9月開催で88回を数え、毎回100名以上の参加者があり、延べ12,000名近く参加している。他にも生活習慣病セミナーなど複数のセミナーを実施、延べ総参加者数は35,000名に達する。同会の特徴は骨量測定、医師と歯科医師による講演の他に顧問弁護士による法律の話題、占いコーナーなどが設けられていることであろう。参加者にとっては骨粗鬆症の話と同時に、他の話題や占いもしてもらえるということでかなりのお得感があると言える。運営は全てボランティアが担っている。折茂理事長はIOF(国際骨粗鬆症財団)Board Member(理事)であった森井浩世先生が逝去されたあとBoard Memberに就任した。かねてより折茂理事長は先進各国がPatient Societyの活動を通して骨粗鬆症の啓発に力を入れている現状に鑑み、我が国でも早急に統一した患者会を組織し、行政に対する働きかけ、また市民啓発の促進を図るべきであると提言していた。折茂理事長や江澤副理事長より啓発活動の重要性が強く指摘される中で、財団事務局は平成21年(2009年)5月に東京、新潟、名古屋骨を守る会代表を集め、「日本骨を守る会連絡会議」を開いた。その後幾度かの検討を積み重ねた後、全国規模の患者会設立を目指して全国8つの骨粗鬆症啓発の会と連絡を取り、平成24年(2012年)2月11日に「全国骨を守る会担当者会議」を実施した。そこでようやく出席者全員の賛同を得て、折茂理事長の長年の念願であった「全国骨を守る会連合会」の設立が実現したのである。「全国骨を守る会連合会」は既に地域で活動している各啓発の会の自主性を尊重し、ゆるやかに結束した会として発足し、IOFに対する日本のPatient Societyの代表窓口としても活動することになった。平成24年(2012年)10月20日(土)には、全国骨を守る会連合会共催で市民公開講座を実施する。

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