骨粗鬆症財団設立30周年記念誌 OSTEOPOROSIS
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松葉● 編集後記新型コロナウイルス感染拡大は、私たちの生活様式や価値観を大きく変えました。ごく身近な例で言えば在宅勤務やオンライン会議の急速な進展です。しかしこれらは同時に運動量不足による体力・筋力の低下を引き起こします。中高年者であればそこから生じる骨粗鬆症をはじめとした運動器疾患、生活習慣病、認知症などの発症が懸念されますし、子どもたちや若年者でも自宅にこもる生活はストレスによる精神的不調をきたすこともあるでしょう。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます」(1947年WHO憲章、日本WHO協会訳)。withコロナ、afterコロナ時代に、社会から骨粗鬆症財団に要請されることは何か模索しながら次の10年に向けて活動を続けていきたいと思います。(事務局:新井、吉野、堀池)骨粗鬆症財団のマークは筑波大学芸術学系教授・藤原昌美氏のデザインで、骨粗鬆症のイメージを松葉で表現しています。「鬆」の文字は茶わん蒸しに入る「す」のように内部に生じる空洞部分を意味します。上半分は「髪」や「髭」などの文字と同じように一本がバラバラであることを表現し、下半分も松葉のようにスカスカで間があいていることを表しています。しかし、松は一方では一年中緑色をしている常緑樹で、門松に使用されるように長寿の象徴でもあります。皆様がいつまでも生き生きと自分の足で歩く生活を送る、そのお手伝いが出来たらと願ってやみません。毎年10月20日の世界骨粗鬆症デーは、1998年に国際骨粗鬆症財団(IOF)と世界保健機構(WHO)が共同により骨粗鬆症と骨代謝障害の啓発を目的として制定されました。「世界から骨粗鬆症による骨折をなくす」ことを目標に世界規模でキャンペーンを展開しています。IOF(International Osteoporosis Foundation)は、骨粗鬆症及び関連する筋骨格系疾患の予防、診断、治療を専門とする世界最大の非政府組織で、2021年現在、各国・各地域にある302の団体が加盟しています。本誌の内容を無断で複製、転載することは著作者の権利侵害となりますのでご注意ください。骨粗鬆症財団設立30周年記念誌 OSTEOPOROSIS2022年1月31日発行(非売品) 企画・編集 公益財団法人骨粗鬆症財団      〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2番14号パールビル5階      TEL.03-5640-1841 FAX.03-5640-1840      E-mail:info@jpof.or.jp      URL:https://www.jpof.or.jp制作・印刷 株式会社プリプラにじゅういち      〒105-0021 東京都港区東新橋2-1-6汐留プリプラビル      TEL.03-5470-6121 FAX.03-5470-6321      URL:https//www.puripura21.com(公財)骨粗鬆症財団のマーク世界骨粗鬆症デー(World Osteoporosis Day:WOD)

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