治療の基本方針



「骨粗鬆症」と診断された場合は薬による治療の対象となります。
骨粗鬆症といっても、骨折の有無、慢性あるいは急性の痛みの有無、骨折に引き続く合併症が発生しているか否かなど、病態やその時期がさまざまです。
そのため、薬の選択は、年齢、骨折部位、骨密度を上げる薬剤の強さなど患者さんの状態のほか、通院できる回数といったライフスタイルなどをみて決定します。治療方針は主治医とよく相談のうえ決めるのがよいでしょう。

骨粗鬆症の薬の種類

早く見つけて、早く治療を

現在、のみ薬、点滴薬、注射など治療の選択肢が増えています。
骨折予防のためには正しい用法で継続して使うことが不可欠です。

骨粗鬆症の治療に使われる主な薬

骨粗鬆症の薬には大きく分けて3つのタイプがあります。

骨吸収抑制

骨を壊す働きを抑える薬

骨形成促進

骨をつくる働きを高める薬

骨代謝調整

骨のつくり替えのバランスを整える薬

骨粗鬆症治療薬一覧(2021年)

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詳しくは医師・薬剤師にご相談ください。

薬剤名 骨吸収抑制 骨形成促進 骨代謝調整
ビスホスホネート薬
抗ランクル抗体薬
抗スクレロスチン抗体薬
副甲状腺ホルモン薬
活性型ビタミンD3薬
ビタミンK2薬
選択的エストロゲン受容体作用薬(サーム)
イプリフラボン
蛋白同化ホルモン薬
エストロゲン製剤
カルシウム製剤
カルシトニン製剤

すでに骨折が発生している人には骨折に対する処置がおこなわれるケースも多くあります。