タバコや酒の影響について

タバコや酒は骨に影響がありますか?

タバコは胃腸の働きを抑え、食欲をなくし、カルシウムの吸収を妨げます。女性では骨から血液中へのカルシウムの流出を防ぐ女性ホルモンの分泌を妨げます。そのため喫煙の習慣のある女性は、骨粗鬆症になりやすい危険因子を1つ持っていることになります。

お酒はカルシウムの吸収の面からは特に影響はありません。食前酒などで食欲が増して栄養を十分にとることができれば、かえってカルシウムをたくさん取り込むことができます。

しかし、お酒には利尿作用があるため、いったん吸収されて体内に入ったカルシウムが、必要な分まで排泄されてしまうこともあります。

そこで、お酒はつい飲みすぎてしまうことを考えると、たばことお酒は骨粗鬆症になる危険因子の1つということができます。